解析学(微分積分)

ガウス積分

f(x)=(0xet2dt)2g(x)=01ex2(1+t2)1+t2dt
とする。この時、以下の問いに答えよ。

(1) f(x)+g(x)は定数となることを示せ。

(2) limxf(x)を求めよ。

以上の事から、ガウス積分の値が
ex2dx=π
と分かる。

(1) f(x)+g(x)xによる微分を考えると
f(x)+g(x)=20xet2dtex22x01(1+t2)ex2(1+t2)1+t2dt=2ex20xet2dt2xex201e(xt)2dt=2ex20xet2dt2ex20xes2ds=0
となる。ここでs=xtなる変数変換を行った。
従って、f(x)+g(x)は定数であることが分かるので、特にx=0として
f(x)+g(x)=f(0)+g(0)=0+0111+t2dt=[tan1t]01=π4
と求まる。

(2) 今、xとするとg(x)0に注意すると
limx(f(x)+g(x))=limxf(x)=(0et2dt)2
一方で、(1)より、この値はπ4であると分かっているので
limxf(x)=π4(0ex2dx)2=π4
と求まる。

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