電磁気学

Poisson方程式のGreen関数

Poisson 方程式の Green 関数、すなわち
ΔG(r)=δ3(r)
の解を求めよ。

Fourier 変換を行うと見通しが良くなる。
すなわち
G(r)=+G(k)eikrdkδ3(r)=1(2π)3+eikrdk
の各々を解を求めるべき微分方程式に代入すると
k2G(k)=1(2π)3G(k)=k2(2π)3
が得られる。ここに、|k|=k とした。

これより、
G(r)=1(2π)3+eikrk2dk
この k による積分は k 方向を極軸とする極座標をとることにより、r=|r| とするとき
kr=krcosθ
となることから
G(r)=1(2π)30dk0πdθ02πdϕ k2sinθeikrcosθk2=1(2π)202isin(kr)ikrdk=2(2π)21r0sinζζdζ
となる。ここで ζ=kr とおいた。

最後の式の定積分は
0sinζζdζ=π2
であるので、結局
G(r)=14π1r
と得られる。

これにより、得られる方程式は
Δ(1r)=4πδ3(r)
という、原点に電荷を置いた時の Coulomb ポテンシャルを表していることに注意して欲しい。

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