真空中を伝搬する電場と磁場は互いに直交する縦波であることを、Maxwell 方程式を用いて示せ。
真空中の電場 と磁場 は次の Maxwell 方程式によって記述される。ここに、 とする。
先ず、任意のベクトル場
が成り立つ事に注意する。この証明は以前の記事を参照のこと。(様々な微分演算子に関する公式)
式(3) の両辺の
が成り立つ。ここで、式(2)と式(4)を使った。
同様にして、式(4)の
が導かれる。ここで、式(1)と式(3)を使った。
ここで、電場と磁場を
と書ける。ここで、
さらに、式(7) を式(6) に代入することにより
が成り立つ。ここに、
この式が任意の場所
が成り立つ。ここで、左辺は式(7)で表される電場の速さであるので、真空中であれば、光速
が成り立つ。
式(8)を式(5)に代入することにより、全く同様の計算で
が得られる。これは、磁場
式(7)を式(1)に代入すれば
が得られ、これは
を意味するので、
全く同様の計算を、式(8)と式(2)に対して行えば
が得られるので、
式(7)と式(8)を式(3)に代入すれば
となり、
が得られる。
従って、