電磁気学

ガウス(Gauss)の法則(磁場)

ビオ・サバール(Biot-Savart)の法則に依れば、位置yにおける電流密度i(y)によって作られる位置xでの磁場B(x)は次の表式で求められる。
B(x)=μ4πVi(y)×(xy)|xy|3dy
このとき、磁場に関するガウス(Gauss)の法則
div B(x)=0
を示せ。

先ず
rot(i(y)|xy|)=i(y)×(xy)|xy|3
を示す。ここに微分演算子rotxに作用するとする。

{rot(i(y)|xy|)}xi=ϵijkxj(i(y))xk|xy|=ϵijk(i(y))xk(xy)xj|xy|3=ϵikj(i(y))xk(xy)xj|xy|3={i(y)×(xy)|xy|3}xi
ここで、Einsteinの縮約、および、Levi-Civitaの記号を用いた。(参照

従って
div B(x)=μ4πdiv Vi(y)×(xy)|xy|3dy=μ4πVdiv rot(i(y)|xy|)=0
と示される。ここで任意のベクトル場A(x)についてdiv rot A(x)=0を用いた。(参照

微分演算子div,rotがどの座標に関するものかを正しく意識する必要がある。

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