電磁気学 電磁ポテンシャル(ベクトルポテンシャルとスカラーポテンシャル) admin 2023年11月6日 2023.11.17 次の電場E→(x→,t)と磁場B→(x→,t)についての関係式が同値であることを示せ。 を満たすが存在するdivB→(x→,t)=0, rotE→(x→,t)+∂B→(x→,t)∂t=0→⇔B→(x→,t)=rotA→(x→,t), E→(x→,t)=–∂A→(x→,t)∂t–gradϕ(x→,t)を満たすA→(x→,t),ϕ(x→,t)が存在する このようなA→(x→,t)をベクトルポテンシャル、ϕ(x→,t)をスカラーポテンシャルと言い、2つを合わせて電磁ポテンシャルと言う。 (⇐) B→(x→,t)=rotA→(x→,t)E→(x→,t)=–∂A→(x→,t)∂t–gradϕ(x→,t) とすると、 divB→(x→,t)=div rotA→(x→,t)=0rotE→(x→,t)+∂B→(x→,t)∂t=rot(−∂A→(x→,t)∂t–gradϕ(x→,t)+∂∂trotA→(x→,t))=–rot gradϕ(x→,t)=0 が示される。ここに、以前の記事の結果を使った。 (⇒) divB→(x→,t)=0 から、あるベクトル場A→(x→,t)が存在して B→(x→,t)=rotA→(x→,t) を満たすことが、以前の記事の結果から言える。 さらに、この結果を用いて rotE→(x→,t)+∂B→(x→,t)∂t=0→ から rot(E→(x→,t)+∂A→(x→,t)∂t)=0→ となるが、ここでも以前の記事の結果から、あるスカラー場ϕ(x→,t)が存在して E→(x→,t)+∂A→(x→,t)∂t=–gradϕ(x→,t) を満たすことが言える。 従って、題意が示された。