解析学(微分積分)

接平面・テイラー展開・逆関数・微分方程式・重積分

以下の問いに答えよ。ただし、x,y,z,t,kは実数であるとする。

(1) 関数f(x,y)=x3+y2xyの偏導関数fxfyを求めよ。また、曲面z=f(x,y)(x,y,z)=(1,2,f(1,2))における接平面の方程式を求めよ。

(2) 関数h(x)=exp{exp(2x)1}x=0のまわりで1次の項までテイラー展開せよ。また、極限
a=limx01h(x)xk
が存在し、0<|a|<を満たすとき、kaの値を求めよ。

(3) 関数cos1cosの逆関数で、cos1の定義域と値域は、それぞれ[1,1][0,π]であるとする。曲線y=cos1(x+12)を描け。また、この曲線とx軸およびy軸で囲まれる領域の面積を求めよ。

(4) 実関数g(t)が満たす次の微分方程式の一般解を求めよ。
d2gdt2+dgdt+sint=0
また、初期値g(0)=2,dgdt(0)=0に対する特解を求めよ。

(5) D={(x,y)|02xy1,0x+3y2}とする。
変数変換u=2xy,v=x+3yを用いて、次の重積分の値を求めよ。
D(2xy)34+(x+3y)2dxdy

(1)
fx=3x2yfy=2yx

これらを使って
df(x,y)=fxdx+fydy=(3x2y)dx+(2yx)dy
となるので、(1,2,f(1,2)における曲面z=f(x,y)の接ベクトルは
u=(1,0,3122)=(1,0,1)v=(0,1,221)=(0,1,3)
と求まる。これら2つの接ベクトルに直交するベクトルは2つのベクトルの外積から求める事が出来て
u×v=(1,3,1)
となるので、求める接平面の法線ベクトルn
n=(1,3,1)
と選ぶことが出来る。従って、求める接平面の方程式は
1(x1)+3(y2)1(zf(1,2))=0x+3yz=4
と求まる。

(2)
h(x)=exp[exp(2x)1]h(0)=1h(x)=exp[exp(2x)1]×exp(2x)×2h(0)=1×1×2=2

従って、
h(x)=1+2x+O(x2)
とテイラー展開することが出来る。この結果を用いると
limx01h(x)xk=limx01(1+2x+O(x2))xk=limx02x+O(x2)xk
となり、0<|a|<となるには、k=1であり、その時a=2である。

(3)

図は省略する。

求める面積は
012cos1xdx=[xcos1x]012012x(11x2)dx=12cos112+012x1x2dx=π6+[(1x2)12]012=π632+1
となる。

(4)
先ずは
d2gdt2+dgdt=0
なる微分方程式を解く。一回積分すると積分定数をC1として
dgdt+g=C1
となり、この解はC2を積分定数として
g(t)=C2et+C1
となる。

次に
d2gdt2+dgdt+sint=0
の解を求める。
g(t)を下の式でフーリエ変換する。
g(t)=12πg^(ω)eiωtdω
sint
sint=12π2π2i(δ(ω1)δ(ω+1))eiωtdω
であるので、解くべき微分方程式は
(ω2+iω)g^(ω)=2π2i(δ(ω1)δ(ω+1))
となり、これからg^(ω)を求めて、g(t)に変換すると
g^(ω)=2π2iδ(ω1)+δ(ω+1)(ω2+iωg(t)=12πg^(ω)eiωt=12iδ(ω1)δ(ω+1)ω2iω=12i(eit1ieit1+i)=12sint+12cost
となる。

従って、一般解は
g(t)=C2et+C1+12sint+12cost
となる。

またg(0),g(0)を計算して
g(0)=C2+C1+12=2g(0)=C2+12=0
より、初期値g(0)=2,g(0)=0なる解は
C1=1C2=12
となり
g(t)=12et+1+12sint+12cost
と求まる。

(5)
u=2xyv=x+3y
を逆にx,yについて解くと
x=37u+17vy=17u+27v
となるので、JacbianJ
J=xuxvyuyv=37171727=17
となる。従って、求める重積分は
D(2xy)34+(x+3y)2dxdy=01du02dvu34+v217=[14]01021411+(v22)217=1414{2tan1(v2)}0217=π224
と求まる。

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