複素関数論

Taylor展開

次の関数を指定された点 z=α において Taylor 展開せよ。

(1)
f(z)=1z22z+3 (α=1)

(2)
f(z)=cos2z (α=π/4)

(1)

f(z)=1z2f(1)(z)=(2)1z3f(2)(z)=(2)(3)1z4f(3)(z)=(2)(3)(4)1z5f(n)(z)=(1)n(n+1)!1zn+2
従って
f(z)=n=01n!(1)n(n+1)!12n+2(z2)n=n=0(1)nn+12n+2(z2)n
とテイラー展開出来る。なお、収束半径は|z2|<2である。

(2)

f(z)=sinzf(1)(z)=coszf(2)(z)=sinzf(3)(z)=coszf(4)(z)=sinz
であり、z=π2では、cosπ2=0,sinπ2=1であるので
f(2k)(π2)=(1)k
となる。従って
f(z)=n=0(1)n(2n)!(zπ2)2n
とテイラー展開出来る。

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