解析学(微分積分) マクローリン展開 admin 2023年11月6日 関数1(1–x)3の|x|<1におけるマクローリン展開 1(1–x)3=∑n=0∞anxn について、anをnを用いて表せ。 |x|<1において収束する初項1公比xの無限等比級数の和を考えると 11–x=1+x+x2+x3+⋯+xn+⋯ が成立する。両辺をxで微分すると 1(1–x)2=1+2x+3x2+⋯+nxn–1+⋯ となる。もう一度、両辺をxで微分すると 2(1–x)3=2⋅1+3⋅2x+⋯+n⋅(n–1)xn–2+⋯ が成立する。従って、両辺を2で割ることにより 1(1–x)3=12(2⋅1+3⋅2x+⋯+(n+2)(n+1)xn+⋯) が得られる。従って an=(n+2)(n+1)2 となる。 f(x)=1(1–x)3 として、 an=f(n)(0)n! を計算しても、もちろん同じ答えが導かれるが、無限等比級数の和に着目すると、より簡単に答えに辿り着く。