集合・位相 連結部分集合の閉包 admin 2023年11月7日 X を位相空間とし、A,B⊂X とする。 このとき、A が連結であり、A⊂B⊂A― が成り立つならば、B は連結であることを示せ。 背理法により示す。 B が連結でないとする。 このとき、定値写像でない連続写像 f:B→{p,q} が存在する。 f は連続であり、A は B の部分空間であるので、f の A への制限 f|A:A→{p,q} は連続である。 さらに、A は連結であるので、f|A は定値写像である。 従って、f|A は p に値を取ると仮定して一般性は失わない。 すなわち A⊂f−1(p) としても良い。 さらに f は定値写像でないので、∃x∈B,f(x)=q となる。 このとき、A∩f−1(q)=∅ である。 ここで、{q} は {p,q} の開集合であるので、f−1(q) は B の開集合となる。 すなわち X のある開集合 O が存在して、f−1(q)=O∩B となる。 従って、x∈O,A∩O=∅ となるので、x は A の外点である。 一方で、x∈B,B⊂A― より、x∈A― であるので、x は A の外点ではない。 これは矛盾である。 従って、B は連結であることが示された。