リー群とリー環 準同型写像の核 admin 2023年11月7日 群 G から群 G′ への準同型写像の核 Kerf={g∈G|f(g)=eG′} は G の正規部分群であることを示せ。ここに eG′ は群 G′ における単位元を表す。 ∀g∈G に対して、∀k∈Kerf を考えると、f:G→G′ が準同型写像であることより f(g∘k∘g−1)=f(g)∘f(k)∘f(g−1)=f(g)∘eG′∘f(g−1=f(g)f(g−1)=f(g∘g−1)=f(eG)∈Kerf が成り立つので、g(Kerf)g−1⊂Kerf が言える。 また、g−1∈G についても全く同様の議論が成り立つので、g−1(Kerf)g⊂Kerf すなわち、Kerf⊂g(Kerf)g−1 が言える。 従って、g(Kerf)g−1=Kerf が成り立つので、Kerf は G の正規部分群である。