集合・位相 集合の濃度 admin 2023年11月6日 次の集合X,Yについて、XとYは対等(集合の濃度が同じ)であるか?対等である場合には対等であることを示すような全単射写像f:X→Yの例を1つ挙げよ。対等でない場合にはX,Yの濃度を理由をつけて述べよ。 (1) X={n∈Z|∃k∈Z,n=4k}, Y={n∈N|∃m∈N,n=5m} (2) X={n∈N|1<n<50}, Y={y∈R|−1<y<1} (3) X={x∈R|0≤x<5}, Y={y∈R|−10<y≤100} (1) XとYの濃度は同じである。なぜなら次のような全単射写像f:X→Yが存在するからである。 任意のXの元xは整数kを使ってx=4kと書ける。この時f(x)を の時の時の時k=0の時f(x)=5k>0の時f(x)=10kk<0の時f(x)=−10k+5 とすれば、fはXからYへの全単射写像となる。 (2) 対等でない。 なぜなら、Xの濃度は有限で48であるのに対して、Yの濃度は実数の濃度と同じで2ℵ0であるからである。 (3) 対等である。なぜなら次のような全単射写像f:X→Yが存在するからである。 任意のXの元xについて f(x)=100–1105x なる写像fを考えれば良い。