多様体

同値関係

X=Z×(Z{0}) とおき、(m,n),(m,n)X に対して、mn=nm のとき、(m,n)(m,n) であると定める。

このとき、X 上の同値関係であることを示せ。

同値関係を定める、反射律、対称律、推移律が成り立つか各々確かめる。

先ず、反射律は (m,n)X に対して
mn=nm
が成り立つので、(m,n)(m,n) が成り立つことから反射律は成立する。

次に、対称律については (m,n),(m,n)X について (m,n)(m,n) とすると
mn=nmmn=nm
より、(m,n)(m,n) が成り立ち、対称律も成立する。

最後に推移律については (m,n),(m,n),(m,n)X について、(m,n)(m,n) かつ (m,n)(m,n) が成り立つとすると
mn=nmmn=nm
が成り立つことから、n,n,n が 0 ではないことに注意して
m=nmnm=nmn
より
m=nnnmnmn=nm
が成り立ち、(m,n)(m,n) となり、推移律も成り立つ。

従って、X 上の同値関係であることが分かる。