代数学 準同型定理の応用(1) admin 2023年11月7日 R を加法を演算とする群、C× を乗法を演算とする群とする。 (a) f:R→C× を、x∈R に e2π−1x∈C× を対応させる写像とする。 このとき、f は群の準同型写像であることを示せ。 (b) μ=Imf とする。 このとき、μ はどのような群であるか? (c) f に準同型定理を用いると、どのような群の同型が得られるか? (a) x,y∈R とする。このとき、 f(x+y)=e2π−1(x+y)=e2π−1x⋅e2π−1y=f(x)⋅f(y) となるので、f は準同型写像である。ここで、R における加法を「+」、C× における乗法を「⋅」で表した。 (b) μ は x∈R とするとき、e2π−1x の全体である。 これは、絶対値が1である複素数全体に等しい。 すなわち μ={z∈C×||z|=1} となる。 (c) f に準同型定理を用いるために、Kerf を求める。 C× の乗法を演算とする単位元は1であるので、Kerf=Z となる。 従って、準同型定理より R/Kerf≅ImfR/Z≅{z∈C×||z|=1} が言える。