代数学 アーベル群の例(2) admin 2023年11月6日 2023.11.18 群 G の任意の元 a に対して a2=e が成り立つとする。 このとき、G はアーベル群であることを示せ。 群 G の任意の2つの元 a,b∈G を考える。 このとき、 a∘b=(e∘a)∘b=((b∘b)∘a)∘b=(b∘(b∘a))∘b=b∘((b∘a)∘b)=b∘((b∘a)∘(b∘(a∘a)))=b∘((b∘a)∘((b∘a)∘a))=b∘(((b∘a)∘(b∘a))∘a)=b∘(e∘a)=b∘a となり、G はアーベル群となる。ここで b∘a∈G であるので、(b∘a)2=e を用いた。