リー群とリー環

準同型写像の例と核

整数 n に対して、写像 Ln=zn は次で定義される T からそれ自身への準同型写像であることを示せ。
T={zC||z|=1}

また、Ln の核を求めよ。

任意の T の元 z1,z2Tz1=eiθ1,z2=eiθ2 と書ける。ここに θ1,θ2R とする。

このとき
Ln(z1z2)=Ln(ei(θ1θ2))=ein(θ1+θ2)=einθ1einθ2=Ln(z1)Ln(z2)
が成り立つので、Ln は準同型写像である。

また、Ln の核は
Ln(z)=1einθ=1θ=kn2π (k=0,1,,n1)
と求まるので
KerLn={eikn2π|k=0,1,2,,n1}
と求まる。

RELATED POST